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むし歯や歯周病は口臭の原因になるの?
むし歯の影響は弱いですが、歯周病は口臭を起こす主な原因の一つです。歯周病は、口臭を起こす口の中の病気の代表でもあります。歯周病の程度によって患者を4グループに分け、口の中の空気を調べた調査結果があります。口臭の原因である揮発性硫黄【きはつせいいおう】化合物(VSC)の濃度は、炎症が強い程高くなっていました。つまり、歯周病がある人は無い人よりも、又、歯周病が重い程口臭が強いと言う結果でした。歯周病があると口臭が強くなる事はヒポクラテスの時代から知られていましたが、そのメカニズムが明らかになったのは、つい最近です。歯周病になると、歯肉から血液や膿【うみ】が出てきます。舌苔【ぜったい】や歯垢【しこう】の中にすむ細菌は、これらのタンパク質を分解してVSCを産生しますが、特に歯周病原菌はVSCの一つであるメチルメルカプタンを大量に出す事が分かりました。これには、歯肉からにじみ出る液体に、メチルメルカプタンの素になる成分が多い事も関係していると、あつみ歯科医院では考えています。それだけではありません。口臭の原因物質が歯肉を破壊しているのです。更に最近の研究で、VSCは歯肉や骨の細胞を自死に追い込む事が分かってきました。口臭があると歯肉や歯槽骨【しそうこつ】の組織が壊され、歯周病の原因になるのです。つまり、歯周病が口臭の原因になるだけでなく、口臭が歯周病の発症や進行を促す要因になると言うわけです。一方、むし歯と口臭との関係はさほど強くありません。軽いむし歯が1,2本ある位なら、口臭の原因にならないと言えます。但し、進行したむし歯は別です。神経に炎症が及んで腐敗した状態のむし歯が何本もあるなら、口臭の原因になります。口臭予防の面からも、むし歯が見つかったら早めに治療を受けましょう。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
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