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なぜ、矯正治療で歯が動くの?

もともと体に備わる骨の代謝能力によるものです。一般的な矯正治療は、ブラケットワイヤと言った矯正装置を使って、歯を理想的な位置に動かします。それぞれの歯の表面に、歯科用接着剤でブラケットを貼り付け、その溝にワイヤを通していずれかの歯(大抵両側奥歯)を固定源とし、動かしたい歯に力を加えて移動させていきます。ではなぜ、力を加えて歯は動くのでしょうか。歯ぐきの下には「歯槽骨【しそうこつ】」と言う骨があり、歯を支えています。この骨と歯根【しこん】の間には「歯根膜【しこんまく】」と言う繊維組織があり、歯にかかる衝撃を和らげるクッションの様な働きをしています。矯正装置によって歯に力が加わると、力がかかった側の歯根膜が圧迫されて収縮し、脳から「歯槽骨を食べるように」と言う指令が来ます。すると、歯根膜の中に、「破骨【はこつ】細胞」が出来、この細胞によって歯槽骨が吸収されていくのです。一方、逆側の歯根膜は引っ張られた状態です。すると、脳から「歯槽骨を作るように」と言う指令が伝えられます。歯根膜の中には「骨芽【こつが】細胞」が出来、その働きによって新しい歯槽骨が作られます。歯槽骨が吸収される速度と作られる速度は同じではないので、矯正治療を行っている間は、矯正装置で固定していないと歯は不安定な状態になると、あつみ歯科医院では考えています。この様に歯は、体の適応能力を利用して、周りの歯槽骨が吸収され、作られると言う変化を繰り返す事で、移動していくのです。歯を理想的な位置に動かすには、一般的に2~3年かかりますが、単に歯が移動しているのではなく、歯槽骨が代謝を繰り返している為に、それだけの時間がかかるのです。歯が動く速度は、個人差がありますが、1カ月に0.8ミリ程度と言われています。歯に強い力をかけたからと言って、骨の代謝のスピードが上がる訳ではありません。又、骨の代謝能力は加齢によって低下していきます。この為一般的には年齢が高い程、歯が動くのに時間がかかります。歯が動き難い場合もあります。更に、歯根膜がつぶされたり、血流が止まったりしていると、破骨細胞や骨芽細胞が出来ず、歯は動きません。この為、歯周病等によって歯根膜が障害を受けている場合は、矯正治療の前に歯周病の治療が必要になってきます。歯根膜が健康であれば、例え歯の神経がなくても、骨の代謝能力がある限り、歯は動きます。矯正治療をしなかったとしても、加齢や舌の癖の他、親知らずが生える、歯ぐきが下がると言った事が原因で歯は動いているものなのです。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
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あつみ歯科医院

Author:あつみ歯科医院
兵庫県伊丹市にある、あつみ歯科医院です。皆様のお口の状態が少しでも良くなるように、協力出来ればと考えています。お口の中の、情報を一つでも多く提供出来るよう、スタッフ一同ガンバッて、いきますので、暖かく見守っていてくださいね。

 

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