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反対咬合は早く治療を始めるべきなの?
骨格性の反対咬合は治療開始時期について慎重に考えた方が良いでしょう。反対咬合【はんたいこうごう】(下顎前突)には大きく、上下の骨の土台がずれている事(発育の不調和)で起こる「骨格性」と、歯の傾きや歯が生えてくる位置の問題によって起こる「歯性」とがあります。両者が入り混じっている事もあると、あつみ歯科医院では考えています。歯性の反対咬合であれば、歯の傾きや位置をわずかに移動させる事で良くなるケースが多いと考えられています。骨格性の反対咬合については、治療開始時期を慎重に考えなくてはなりません。上あごは頭蓋骨【ずがいこつ】と一体になっており、7~8歳が成長のピークですが、下あごは慎重とともに、11歳後半位から成長していきます。この為、骨格性の子供に対しては1期治療として、チンキャップで下あごの成長方向を調整したり、上顎前方牽引装置【じょうがくぜんぽうけんいんそうち】で成長を促したりと言う事を行う場合もあります。しかし、下あごの成長が著しい子供の場合、一時的に抑えても、中学、高校で下あごがぐんと成長し、新たに反対咬合が出て来る事もあります。この様に予測される場合は、経過観察だけにして将来の手術に備えるのも一考です。子供の時に治療をしておくと、外科手術で切除する骨の量が少なくてすみます。適切な方法を歯科医師と十分に話し合う事をお勧めいたします。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
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