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歯の根の治療はどんな流れで進んで行くの?
抜髄と似ていますが、根管の内容物を除去した後、しっかり消毒を行います。治療前にレントゲン写真を撮って根管【こんかん】の状態を確かめ、むし歯の部分と歯髄腔【しずいくう】の上の象牙質【ぞうげしつ】を完全に取り除きます。ここまでは、抜髄【ばつずい】の手順と変わりません。局所麻酔は必要であれば行われます。歯髄腔の屋根は、内容物の取り残しや消毒の不完全さを招かない様に、丁寧に取り除きます。歯髄腔の壁を少しずつ削って空間を広げ、中の腐った組織や細菌を取り除き、内部を洗います。中が綺麗になると、根管の入り口が見えてくるので、電気的根管長測定器により根管の長さを測って、リーマーやファイルに突き抜け防止のストッパーを付けます。まず、歯髄腔の壁と根管がスムーズにつながるよう、根管の入り口を漏斗【ろうと】状に拡大してから、根管を広げて行きます。1ミリ先に進ませるだけでも1時間以上かかる事もあります。言葉にすれば簡単ですが、曲がったq根管を滑らかに広げるのは至難の業です。壁に段差が出来ると充填【じゅうてん】が上手くいかず、感染の原因になりかねませんし、複雑な形の根管には、器具が届かない事もあると、あつみ歯科医院では考えています。複雑な根管は、1ミリ先に進ませるだけでも1時間以上かかる事もあります。それを、根気良くどこまでやるかで、この治療の成否が決まると言って良いでしょう。その後、内部を洗って、次亜塩素酸ナトリウム等で洗浄、消毒し、ペースト状の水酸化カルシウム製剤等を歯の中に入れて、セメントなどで蓋をします。治療は通常、数回かかるので、1回ごとにこの作業を行います。根管内が無菌になって炎症が鎮まったら、ガッタパーチャを歯髄腔に入れ、隙間をセメントで埋めて、】充填を完了します。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
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