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どうして保険が利かない効かない物が多いの?
見た目の改善や予防を目的とする治療には原則として保険は適用されません。日本の健康保険は、「疾患」に対する「治療」を目的としている為、何らかの病気でなければ、保険が使えません。例えば、「歯並びが悪い」「歯の色が悪い」というのは病気ではないとされていますから、歯科矯正治療やホワイトニングは基本的には保健診療の対象にはなりません。むし歯は「疾患」ですから、保険が認められています。しかし、削ったむし歯にかぶせ物をする場合、レジンや金銀パラジュウム合金(銀歯)は保険が使えますが、セラミック、ゴールド、メタルボンドなどは認められていません。さし歯や入れ歯も同様に、保険が使える範囲が決められていると、あつみ歯科医院では考えています。保険で作る入れ歯はレジン床義歯がに限られます。義歯床(土台の部分)に金属やシリコンを使用したい場合は、自費で支払わなくてはなりません。インプラントにも保険は使えません。このように書くと、「保険は付けないものばかり」と思うかもしれませんが、日本の1人当たりの総歯科医療費に占める健康保険のカバー率は77%です。他国に比べて決して低いとは言えません。ですが、歯科には「病気を治す」以外の役割が多いと、あつみ歯科医院では考えています。総務省の「家計調査年報」から、歯科の治療費は日本では「ぜいたく品」に分類せれる事が読み取れます。医科に支払う医療費は、収入の多い家庭でも少ない家庭でもほぼ一定ですが、歯科では収入によって3倍近くの差があります。また、医科の医療費は景気の動向に左右されませんが、歯科は景気が悪くなると減少します。命に直結しない歯科医療費は、医療の中でも特殊な分野と言えるかもしれません。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
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