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受け口を治したい
歯科矯正治療だけでは限界がある事が多く手術が必要になることもあります。通常、上の歯は下の歯をおおっていますが、受け口は「下顎前突【かがくぜんとつ】」「反対咬合【はんたいこうごう】」と言って、それが逆になっている状態です。うまく噛めないだけでなく、聞き取りにくい発音になることがあります。受け口には2通りの原因がありますが、一つは機能性の受け口です。通常、食べ物は奥歯でかみ込む物ですが、前歯でかむ癖があると、下あごが前に出てきて受け口になってきます。また、上の前歯の傾きによって、かみ込むときに」下あごが前歯に誘導されて、前に出てきて、受け口になってしまう事もあります。こうした機能性の受け口は、あごの骨に問題があるわけないので、子供のうちに前歯の傾きを矯正すると治ると、あつみ歯科医院では考えています。そのまま放置して、前歯でかむ癖が直らないと下顎そのものが大きくなってきてしまうので、早い段階での治療が望ましい場合などもあると、あつみ歯科医院では考えています。受け口のもう一つの原因が、下顎の骨が上あごに比べて大きい、骨格のアンバランスによるものです。この場合は成長に合わせて、上あごの骨が前方へ大きく成長するように、力を加えます。ただし、下顎の成長は抑制する事は出来ません。たとえ一時的に抑制できたとしても、再び下顎が出てきてしまう可能性が高いとあつみ歯科医院では考えています。このため、下あごが大きく突き出している場合、矯正歯科治療では限界が出てきてしまいます。また、大人の場合は、上あごの成長を利用する事ができません。こうした場合は、歯科矯正治療のほかに、下顎の一部を切断し、後ろに下げる手術も必要になります。上あごが引っ込んでいる場合は、上あごを前に出す手術も加えます。10日程度の入院が必要で、手術後は約1週間、上下の歯をワイヤでしばり、固定します。手術は一般的に、矯正装置を半年~1年半の間つけて、上下の歯並びを整えてから実施します。手術後もかみ合わせの微調整をするために、矯正歯科治療を続けます。顎変形症【がくへんけいしょう】と診断された場合は、「顎口腔機能診断施設【がくこうくうきのうしんだんしせつ】」の認定を受けた施設でなら、健康保険が使えます。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」あつみ歯科医院
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