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むし歯のない人は歯周病になり易いの?
歯が丈夫と過信してケアを手抜きするせいかもしれません。確かに「むし歯の無い人は、歯周病になりやすい」、逆に、「歯周病になり易い人は、むし歯に成り難い」と言う面はあるかもしれません。むし歯の無い人は、「歯が丈夫だから口の中は健康だ」と過信しがちだと、あつみ歯科医院では考えています。その為、歯の磨き方がおろそかだったり、歯科医院での定期的な検査を受けない事が、歯周病に成り易い原因として考えられます。又、むし歯の無い人は体質として、「カルシウムの沈着が強い様」にも思われます。「カルシウムの沈着が強いと歯の石灰化が促され、むし歯に成り難いのです。その反面、カルシウムの沈着が強いと歯石がたまり易く、歯周病に成り易いとも考えられます。いずれにせよ大事なのは、むし歯が1本も無いからと、油断しない事です。」口の中の健康を保つには、自覚症状の有無にかかわらず、定期的に歯科医院で検査を受ける事が大事です。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
歯の健康の為にどんな物を食べると良いの?
カルシウムの豊富な食べ物が歯周病予防に有効です。カルシウムは歯の主成分ですが、沢山取ったからと言って、歯が強くなるわけではありません。但し、「歯周病予防には有効」だと、あつみ歯科医院では考えています。カルシウム不足で起こる骨粗鬆症の人は、歯周病のリスクも高まると言われています。歯を支える歯槽骨が弱くなるからです。食品やサプリメントでカルシウムを補えば、歯周病の予防効果も期待出来るでしょう。食物繊維が豊富な野菜、ナッツ類、キシリトール入りガム等を良く咬んで食べるのも、歯の健康に良いでしょう。良く咬むと唾液【だえき】が沢山分泌されます。唾液の中には、むし歯や歯周病を予防する抗菌成分が含まれているのです。逆に、歯の健康に良くないのが、お菓子等に含まれる糖分やタバコです。タバコのニコチンが白血球の働きを抑制し、感染症である歯周病のリスクが高まります。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
歯磨き後のうがいは何回位必要なの?
フッ素入りの歯磨き剤の場合は、1回にしましょう。普通の歯磨き剤を使っているのであれば、うがいの回数に特に決まりはないと、あつみ歯科医院では考えています。歯磨き後、口の中がすっきりするまで行って構わないでしょう。しかし、むし歯予防の為フッ素入りの歯磨き剤を使用している場合は別です。歯磨き後のうがいは、1回にしましょう。むし歯予防の先進国であるスウェーデンのイエーテボリ大学で勧められているフッ素入り歯磨き剤を使った場合の歯磨き法(イエーテボリ・テクニック又は、トゥースペースト・テクニック)は、次の様な物です。①歯ブラシに2センチの歯磨き剤を付けます。②2分間ブラッシングをします。③歯磨き剤を吐き出さず、10ミリリットルの水を口に含みます。④30秒間そのままで、口の中をブクブクと洗います。⑤水を吐き出してうがいはせず、その後2時間は飲食をしません。フッ素は出来るだけ流さない様にしましょう。何度もうがいをしてしまうと、むし歯予防に効果があるフッ素が洗い流されてしまいます。フッ素入りの歯磨き剤を使った後は、歯の表面についたフッ素を出来るだけ長時間残しておくのがポイントです。フッ素入りの歯磨き剤を使う場合は、歯に塗る様な感覚で行いましょう。うがいを行う場合は、歯と歯の間にも、うがいの水がいきわたる様に意識すると良いでしょう。歯間ブラシにフッ素入り歯磨き剤を付けて使った場合も、使用後のうがいは1回で大丈夫です。ちなみに、フッ素の効果を体験できるグッズとしては他に、歯磨き後の仕上げに使うフッ素入りのジェルやフッ素入りのデンタルリンスもあります。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
洗口剤は使った方が良いの?
歯磨きをしっかりしないと十分な効果は出ません。洗口剤(デンタルリンス)は、アルコールの消毒作用や殺菌剤の働きにより、口の中の清潔度を高める目的で使われる事が多いと、あつみ歯科医院では考えています。殺菌成分が主で歯肉炎予防を目的にした物や、フッ素配合でむし歯予防を主にした物、ノンアルコールで使用感がマイルドな物等、幾つかタイプがあります。でも、洗口剤で口を漱ぐだけでは、歯垢【しこう】(プラーク)を取り除く事は出来ません。歯垢は、不溶性グルカンと言う物質でバリアを作り、殺菌成分等が直接細菌に作用出来ない様にガードしています。その為、歯ブラシで細菌のバリアを壊さないと、洗口剤を使っても十分な効果が得られないのです。洗口剤の中に入っているアルコールの為に、使用後に口の中が乾く事もあります。口臭が気になるからと洗口剤を頻繁に使うと口の中が乾燥して、かえって口臭が生まれる事もあります。口臭が気になる人は、アルコール成分が入っていない洗口剤を選ぶと良いでしょう。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」
歯石は自分で取れるの?
歯ぐきの中の歯石はかなり難しいです。プロに任せる方が良いでしょう。歯石は、歯垢【しこう】(プラーク)と呼ばれる細菌の塊が、唾液【だえき】の成分で石灰化されて固まった物を言います。最近は、歯石を取る道具も市販されています。しかし歯石を自分で取るのはかなり難しく、歯ぐきを傷つける心配もあると、あつみ歯科医院では考えています。歯石は目に見える部分だけに付いているのではなく、歯ぐきの中にこびり付いている事も多々あります。こうした隠れた歯石は、専用の道具を使わなければ取り除く事は出来ません。歯石が付いている歯ぐきは、炎症を起こしているので、歯石を取った後一時的に出血する事も、多くあります。衛生面等から考えても、歯石は歯科医院で取ってもらった方が安心です。参考文献週刊朝日MookQ&Aでわかる「いい歯医者」